知覧特攻平和会館

スタッフ

2012年08月08日 16:08


一生に一度でいいですから、ここだけは是非訪れてみてください。


知覧特攻平和会館








ここは決して愉快に楽しくなるようなところではありません。


でも平和とは何か?人生とは何か?家族とは何か?を考えさせてくれる場所です。


知覧特攻平和会館は、第二次世界大戦でアメリカ軍が沖縄に上陸して


敗戦が濃厚となった最後の手段として「特攻」という悲劇的な作戦が実行された


本土最南端の空軍基地があった場所です。





当時、この基地には全国から多くの若者が集められ訓練を受けながら、


沖縄の空へ特攻へ飛び立つ日を待っていました。


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館内は撮影禁止の為、画像は載せられませんので文章で紹介します。


展示品を紹介しますと、実戦で使用された飛行機(ゼロ戦)や特攻隊員の遺影、遺書、


遺品などが数多く展示されています。


館内では、遺書を目にした方々からすすり泣く声が聞こえてきます。


特攻隊員の年齢は17歳から25歳ぐらいの青年が主で、家族へ残した遺書が本当に


心を打つものばかりで、いたたまれない気持ちにさせられます。


私が一番心を奪われた遺書がこの少年の遺書です。




母を慕いて 


母上様御元気ですか

永い間本当に有難うございました

我六歳の時より育て下されし母

継母とは言え世の此の種の母にある如き

不祥事は一度たりとてなく

慈しみ育て下されし母

有難い母 尊い母

俺は幸福であった

ついに最後迄「お母さん」と呼ばざりし俺

幾度か思い切って呼ばんとしたが

何と意志薄弱な俺だったろう

母上お許し下さい

さぞ淋しかったでしょう

今こそ大声で呼ばして頂きます

お母さん お母さん お母さん と。

相花信夫少尉 昭和20年5月4日出撃戦死 18歳




18歳と言えば現在の高校3年生ぐらい。

まだまだ人生これからなのに、国の為、家族の為に死ににいく。

彼らの気持ちや家族の気持ちを想像しただけで

遣り切れない気持ちになります。

どの遺書もとても綺麗な文字としっかりとした文章で記されています。

自分だったら・・・と考えても想像がつきません。また、特攻を言い渡された

前日の撮影した写真がありますが、なぜだか全員笑顔なんです。

明日死ぬのになんで笑えるのか?すごい人達なんです。

現代の我々は、戦争で犠牲になった方々の上で生きさせて貰っているという

事実を忘れてはならないと強く感じます。


ここを訪れると小さな事でくよくよ悩んでいる自分が恥ずかしく思えてなりません。

もっと強く生きなければと勇気と元気を与えてくれることでしょう。


私が訪れた日も多くの来館者がありました。その中で、髪の毛を金髪に染めた

若いカップルがいましたが、熱心に展示品を見ながら目頭を押さえていた風景が

とても印象的でした。


もうすぐ8月15日の終戦記念日です。

平和について家族や友人と語り合ういい機会になると思います。






【知覧特攻平和会館】

住所    :    南九州市知覧町郡17881
電話    :    0993(83)2525
休館    :    年中無休
開館時間 :    AM9:00~PM5:00
入館料   :    大人500円 小人300円

ホームページ :  http://www.chiran-tokkou.jp/



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